家族葬における「弔問」の方法と押さえておきたいマナー
身内だけで行う葬儀は、第三者の参加・立ち会いは原則的に必要ありません。しかしなかには弔問だけでも訪れたいという方もいます。
ここでは家族葬について弔問を行っても良いのか、弔問を控える際の対応方法と注意点について詳しく紹介します。
家族葬でも弔問して大丈夫?
基本的に家族葬は身内だけで慎ましく行われるものであり、遺族からの依頼がない限り通夜や葬儀の弔問は遠慮するのがマナーです。
第三者の方は、直接遺族の方から弔問のお願いや案内があった場合のみ訪れるようにしましょう。
弔問しない場合の対応方法
弔問を控える場合でも、故人を悼む気持ちに変わりはありません。弔問しない代わりに、弔電やお悔やみの電話を入れる、供花を送るといった方法があります。
手紙や電話でお悔やみを伝える
手紙や電話は弔問の代わりになるものです。葬儀が終わってすぐのタイミングは避け、葬儀終了から一週間以降に訪れるようにしましょう。
手紙・電話に共通のポイントとして、お悔やみの言葉の中に忌み言葉を含まないように注意。直接会わなくても、うっかり失礼な挨拶をしないように弔意を伝えましょう。
訃報を聞いてすぐに電話をかける方も少なくありませんが、手紙や電報なら遺族の手を煩わせず、好きなタイミングで読むことができます。
故人との思い出を記せば、遺族側にとっても新たな故人の一面が垣間見えて、喜ばれることが多い方法です。
供花・供物を送る
弔問を控え、香典も持参できないときには供物や供花を送ることができます。しかし家族葬ですから、式場が自宅になる場合はあまり大きなものは邪魔になってしまうので避けましょう。
高価なものも、遺族がお返しの準備をする際に困ってしまうので避けたほうが無難です。故人の好きだったもの、好きそうなものを中心に選ぶのがベストです。
遺族に対する配慮を忘れずに
弔問ができなくても、常に遺族への配慮を忘れずに。「故人への別れをしっかりと伝えたいと」いう思いから電話口で長々と話し込んだり、遺族に負担がかかる行動をとったりするのはNGです。
弔問する際も、家や式場に長居して話し込むのはマナー違反なので、最低限の挨拶や香典の受け渡しを済ませるだけにとどめましょう。
第三者の弔問はマナーを守って
家族葬は内輪だけの葬儀ですから、第三者の列席は基本的に必要ありません。しかし遺族の意向によって弔問を許されるケースもあり、そのときは最低限のマナーを守ることが大切です。
遺された遺族の心象に配慮し、タイミングをみて弔意を伝えるようにしましょう。