家族葬への参列を遠慮するべき人は?参列を遠慮する人のマナー!
家族葬とは故人と近しい親族や親しかった友人など、ごく身近な人たちで行なわれる葬儀のやり方です。故人や家族の意向で最期のお別れの時までの時間を、少人数でゆっくりと過ごしたいという気持ちもあるようです。では、家族葬に参列するべき人や遠慮するべき立場の人はどういった人たちなのでしょう。また、参列しない人のマナーや遺族への弔意の表し方などをご紹介します。
家族葬に参列できる範囲
家族葬に参列するべき人は、故人との血の繫がりや関係性が基準となります。例えば、故人の妻や夫・子どもや孫、その家族。故人の兄弟や、その家族が参列するべき人の範囲に含まれます。参列人数の規模のよって参列範囲が決まりますが、人数が増えても問題ない場合は、故人のいとこ、叔父や叔母まで呼ぶこともあります。そのほか特別枠として、故人が親しくしていた友人や職場関係者なども参列を希望される場合があります。
もしも、生前に親しかった人の葬儀が家族葬だった場合、遺族から参列の連絡がない場合は遠慮したほうがよいでしょう。身内だけの葬儀を希望している遺族の気持ちを汲み取るほうがよいです。
参列しない人のマナー
家族葬を行なう遺族から葬儀の参列辞退の知らせをもらった場合は、参列しないことがマナーです。故人の職場関係者や地域住民は、職場や地域の回覧文書などで知らされることがあります。葬儀会場や日時のみが記載されていることが多く、一般の会葬や香典の扱い方などの正確な情報は、葬儀会場に確認してみましょう。参列辞退の知らせがなかったとしても葬儀方法が家族葬の場合、参列は遠慮することがポイント。
故人が生前の時に香典を受け取ったため、自分も返したいと考える人が多くいますが、家族葬では香典や弔電は親族以外からは受け取らないのが一般的。遺族の気持ちを大切にして、意向に沿うように対応することが重要です。しかし、弔電は辞退の連絡がない場合、送ってもマナー違反にはなりません。一般葬儀と同様に、遺族に喜ばれることもあるようです。
参列辞退を申し入れられた人が、弔意を伝えたい時
家族葬を行なう連絡と同時に、参列への辞退を申し受けた場合でも、最期のお別れだけは参列したいと考える人もいます。そんな時は、まずは施主に確認してみるのがよいでしょう。葬儀の参列は難しくても、後日の弔問には応じてもらえることが多いようです。遺族から後日の弔問の承諾をもらった場合、日時を確認しておくこと。家族葬の場合は、後日の弔問希望者が多くいると考えられるからです。
訪問時の服装は、一般的な葬儀と同様に喪服で伺うのがマナー。平服でという場合は、色目を抑えたスーツやワンピースを着用します。実際の訪問は、葬儀後1週間以内に伺うことをおすすめします。遺族の負担に配慮し、短時間で失礼するようにしましょう。
また、遠方に住んでいたり、参列辞退を申し入れられたりした場合の弔意を表す1つとしてお悔やみの手紙を出してはいかがでしょうか。手紙なら遺族がお礼の品を用意する負担がありません。手紙を出す時期は、初七日迄がマナーとされています。しかし、時期を過ぎて葬儀の知らせを受ける場合もあります。そういった場合は知らせを受けた後、早い時期に手紙を出すよう心掛けましょう。
手紙は白無地やシンプルなデザインのものを選びます。手紙の内容には時候の挨拶は入れません。弔問に伺えない理由やお詫びの言葉、弔意を表す言葉、遺族を気遣う気持ちなどを綴ります。忌み嫌う言葉には注意し、遺族の気持ちに寄り添う内容の手紙にしましょう。
遠慮についてのまとめ
家族葬の知らせを受けた場合、遺族からの辞退を示す連絡がなくても友人・知人・地域住民の立場の人は参列を遠慮しましょう。参列を打診された場合でも、香典の扱い方などを遺族に確認します。葬儀に参列できなくても、後日の弔問やお悔やみの手紙など故人への弔意の表し方はあります。自分の気持ちばかりを押しつけることなく、遺族の負担にならないように配慮した対応を心掛けましょう。
家族葬にはハッキリした基準がなく、遺族がそれぞれのやり方で行なえる葬儀です。遺族の意向を尊重することが、最高の礼儀といえるのではないでしょうか。