家族葬の案内はどのようにする?家族葬案内・通知での注意点は?
家族葬とは、家族、親族、近親者、故人と特に親しかった友人・知人のみが集まる小規模の葬儀です。一般的な葬儀とは違い、家族葬の案内は形式にとらわれる必要はありません。葬儀日時の案内は電話等で問題ありません。重要なポイントは、内輪で集まる家族葬である旨を伝えること。
家族葬の案内をしなかった知人・友人には、葬儀後、1~2週間以内に死去した旨の通知案内を送付することも重要なポイントです。
家族葬の案内の方法と注意点
家族葬の案内の方法
家族葬にて故人を送りだすことが決まったら、参列者を決めましょう。民法によりますと、家族の定義は「血族のある六親等内または配偶者、三親等内の姻族」となっています。
各家庭によって事情はさまざまですが、危篤などを通知する場合は血族二等親まで、家族葬の案内は三等親までに案内することが一般的なようです。
極々近しい人に集まってもらうスタイルの家族葬は、参列者の数が少ないのが一般的。葬儀の日時が決まれば、形式にとらわれずに電話などで参列していただきたい人への家族葬の案内をしましょう。その際に、内輪のみで集まる家族葬である旨を伝えることを忘れずに。
特に故人と生前親しくしていた友人に案内をする際には、その人に友人代表として、他の友人一同に案内をお願いする場合もあります。友人関係については、友人同士のほうが詳しいこともあるため、呼び漏れてしまう人がでてしまうことを防ぐことにもなります。
電話連絡で伝え方の一例は、以下の通りになります。
【例】
本日午前10時に母が亡くなりました。通夜は○月○日○時から、葬儀・告別式は○月○日○時から、XXホールにて行ないます。詳しい場所は、後ほどメールにてご連絡差し上げます。
故人の遺志により、葬儀は家族葬を執り行います。恐縮ですが、他の皆さまには葬儀後に死亡通知いたしますので、ご承知おきください。
内輪の家族葬ですので、香典・供花などのご心配はなさいませんようお願いいたします。
家族葬の案内の注意点
故人が現役で活躍されていた場合、職場や仕事関係者への案内も必要となります。故人の勤め先に「故人の葬儀が近親者のみで執り行う家族葬であること・参列を遠慮願いたいこと」を直接丁寧に伝えましょう。家族葬であることを確実に伝えることで、失礼にならないように気をつけます。
故人の勤め先の仕事仲間等からの参列を強く願われた場合は、参列者人数の増え具合によっては、受付が必要になるかもしれません。会社に直接相談をし、受付を担当してくれる人を手配することが可能かなど、手伝いを要請しても良いでしょう。
近隣の人への案内は、自治会や町内会などに通じて、「家族葬」を執り行うという案内を依頼しましょう。家族葬の案内をしなかった知人・友人には、葬儀後、1~2週間以内に死亡通知案内を送付することを忘れずにその際に、「家族葬であった」ことを必ず明記し「参列を遠慮いただいたことへの理解をお願いする一言を書き添えるようにしましょう。
香典や弔電を辞退する場合は、「家族葬の案内」「死亡通知案内」において、明確に辞退の意向を伝えることも忘れずに行なうようにしてください。
家族葬 案内についてのまとめ
親族、近親者、故人と親しかった友人・知人のみが集まり、故人との思い出を共有し、共に偲ぶアットホームな雰囲気の小規模スタイルの家族葬。案内の仕方や伝える人への配慮も必要になってきます。しかし、形は違っても葬儀で何より大切なことは、これまでお世話になった故人へ「感謝の想いを込めてお見送りする」ということです。案内においても、その気持ちを伝えるようにすることが、故人への何よりの供養となります。