家族葬でかかる費用ってどのくらい? 内訳別にも紹介!
■近年増えている家族葬
昔は盛大に故人の会社の方や町内会の方などを呼ぶ一般葬が多かったのに対して、最近では近親者などの親族のみで集まる、家族葬を行う方が増えています。
一般葬に比べて手軽さなどもあり、費用も安く済むメリットがあるためです。
こちらでは家族葬の平均でかかる費用やその内訳についても紹介していきます。
■家族葬は一般葬よりも安い
これまで一般葬が主流だったときには約200万円が平均的な金額でしたが、家族葬では80万円くらいが相場となっています。
この80万円前後の費用には、お通夜、告別式、火葬がすべて含まれています。
家族葬はさまざまなオプションを多数付けなければ、100万円以下でほとんど済ませられるので費用の部分でも魅力的です。
■家族葬にかかる平均的な費用を内訳別に見てみる
家族葬では内訳ごとに細かく費用を提示されるのではなく、パックのようになっています。
たとえば約50万円の家族葬の場合、パック内容としてこのようなものが付いていますというような感じで、お葬式で必要最低限のものを内訳として入れてくれています。
約50万円位の家族葬の内訳としては、祭壇、使用料、寝台車や霊柩車、ご遺体用布団、骨壺セットやお棺、遺影写真などが入っていて最低限のサービスが可能です。
80万円くらいの家族葬の内訳としては、約50万円のものに加えて湯かんの儀や仏衣一式、消臭防腐剤、後飾り祭壇一式、葬儀司会なども含まれるようになります。
内訳の項目が増えると費用はかかってしまいますが、さらに豪華で充実した葬儀を行うことができます。
家族葬のプランは各社で価格も少しずつ違いますし、この内訳内容も異なりますので、あくまで平均的な話です。
選ぶ葬儀場によっては約80万円前後かかる内容を、約50万円くらいで行ってくれるようなところもあります。
ただ実際にはこのプランに含まれている費用のほかに、別途料金が必要な場合がありますので注意が必要です。
■もし火葬料金が費用に入っていない場合は別途かかる
家族葬のプランによっては、火葬料金が入っている場合と入っていない場合があります。
もし入っていない場合は、プランに追加で費用がかかるようになりますので予算として組んでおきましょう。
こちらも地域によって異なり、自治体によっては無料で火葬をしてくれる場合もあり、公営の場合は約6万円かかる場合もあります。
また民営の場合は、5万円から10万円ほどかかります。
出棺で霊柩車や収骨容器代はプランに入っているケースが多いのですが、火葬料については絶対ではないので見積もりのときにはチェックしておきましょう。
■飲食代はプランに含まれない
どのくらいの人数が来るかによって幅はありますが、飲食代は基本的にプランの中には含まれません。
地域によって多少独特な風習がある場合がありますが、だいたいお通夜ではお寿司や煮物などの大皿料理を皆で食べます。
さらに葬儀後は和食の懐石料理やお弁当を1人につき1膳は用意しますので、こちらもお葬式に来る人数によっても変わってきます。
ある程度人数を呼ぶという場合は、費用も大きくかかる覚悟が必要です。
葬儀よりもお通夜にはさまざまな方が訪れる可能性がありますので、費用を抑えようとして少なめに大皿を用意してしまうと、来てくれた方も遠慮しながら食べるようになってしまいます。
用意する数なども、少し多めのほうが来てくれた方にも気を遣わせないで済むでしょう。
ほかにも火葬を行っている間は待ち時間が1時間から2時間程度あり、この間の軽食なども必要になります。
■返礼品は必ずかかる費用
家族葬のプランには返礼品の代金も含まれていないので、自分たちで用意する必要があります。
葬儀時における返礼品も、香典返しだけでなく会葬御礼が必要になります。
会葬御礼というのは参列していただいたことへの感謝の気持ちを表すもので、香典を貰ったかなどは関係なく500円から1,000円程度のお礼が必要です。
そこまで高価なものでなければいけない必要はなく、予算内に収まる無難なお茶やお菓子など配る場合が多いです。
このほかに香典返しが必要になるのですが、こちらは香典を持ってきていただいた方に渡します。
本来は四十九日法要の報告も兼ねて送るものではあったのですが、最近では手間などもあるので即日返しをする方が増えています。
だいたいいただく香典額に対して3割から半額くらいで返すのが一般的になりますので、いただく香典の平均は1万円だとすると3,000円から5,000円前後のものをお返しするようになるでしょう。
こちらも海苔のセットやコーヒーや紅茶などのティーパックのセット、お菓子やタオルのセットが多いです。
どのくらいの人が来るかを事前に予想して準備しておかなければならないので、予想よりも少し多めに準備していたほうが安心です。
せっかく香典を持ってきてくれたのにお返しがなく後で郵送となってしまっては相手にも悪いので、余っても良いと考えて多めにしておきましょう。
成田近郊地域では、当日その場返しという方式で会葬御礼を含めて香典返し3000円から3500円程度のものを当日にお返しします。多額の香典に対しては上記と同様に致します。
■寺院などへのお布施代もかかる
こちらも残念ながらプランの中には含まれないので、別途料金がかかるのだと思っていたほうが良いでしょう。
寺院へお布施やほかの部分もすべて含めたお礼のことで、全国の平均でも約45万円かかると言われています。
このお布施代には戒名料なども含まれるのですが、信士・信女で30万円前後、居士・大姉が60万円前後、院号戒名ともなると100万円以上かかります。
ただ頼むところによってはこれよりも安い価格で行ってくれる寺院も多いので、まずは相談してみましょう。
■もし祭壇や生花装飾も豪華にしたい時には別途追加料金がかかる
家族葬の中のプランに祭壇が含まれていて、その中で満足なときにはこれ以上祭壇に関して料金は発生しません。
しかし祭壇といっても、白木祭壇や花祭壇に分かれ、その規模によっても費用に違いが出てきます。
もしこだわって生花で豪華に装飾したいなどと要望をする場合には、別途追加で料金もかかりますので覚えておきましょう。
■家族葬のほとんどのプランには必要なものが揃っています
家族葬はほとんどがプランの中に必要なものが揃っています。
しかし飲食代や返礼品、お布施、ほかの生花にしたいなどと要望があれば別途プラスで料金がかかります。
プランを選ぶときには、ほかにも費用がかかるとことも視野に入れて選ぶと予算を立てやすいでしょう。
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