家族葬の基本的な流れと会葬時の注意点
故人の肉親や血縁者のみで行われる家族葬は、式場での葬儀のほかに自宅でも式を行うことができます。一般的な会葬とは異なり、規模が小さいため手順が簡略化される部分もあります。
ここでは故人の逝去から家族葬を執り行うまでの、大まかな流れについて紹介します。
家族葬の流れ
ここでは家族葬の大まかな流れについて紹介します。
関係者への連絡(家族葬の参列者、葬儀会社)
故人が逝去したら、家族葬を実施するために葬儀社に連絡し、参列者にも早めに連絡をとるようにします。葬儀社は家族葬に対応してくれるところを選びましょう。事前にいくつかの葬儀社に見積もりをとっておくとスムーズです。
参列者のうち離れた場所に住んでいる人には、参列の可否を含めて早めに連絡をしましょう。深夜の場合メールやSNSで通知し、早い段階で参列について話し合っておきましょう。
遺体の安置
故人の遺体を安置する場所を決めます。安置所を借りるか自宅などへ移送します。
葬儀会社との打ち合わせ
葬儀社と家族葬の段取りについて打ち合わせを行います。料金の支払いや日程の調整をして、僧侶や神父などの聖職者を呼ぶ日程も早めに決定しておきましょう。
納棺
故人のご遺体を納棺します。
通夜
家族葬では限られた参列者のみで通夜を行います。
告別式
告別式も限られた参列者のみで行いますが、ここで近隣住民や故人の知人が訪ねてくることもあります。
出棺
葬儀社と参列者のみで出棺し、火葬場へ向かいます。
火葬
出棺の後は参列者のみで火葬場へ。骨上げと火葬後の自宅での式も参列者だけが立ち会います。
注意すべきポイント
家族葬の実施については、式の前後で注意しておきたいポイントがあります。
親族間における家族葬の合意
家族葬は最少人数で執り行うため、親戚を呼ばないケースが多くみられます。しかし親戚の意向と異なる場合、普通の葬儀にしてほしいと要請される場合があり、トラブルの原因になる可能性も。
あらかじめ親族間で家族葬についての合意をとっておき、日程の調整も含めてよく話し合っておきましょう。
参列できない方への連絡
家族葬は基本的に家族だけで進めても問題ありませんが、参列できない方への連絡も忘れずに行いましょう。
あとから連絡をするとトラブルの原因になる場合があるので、家族葬をすると決めたあと、できるだけ早くに連絡を入れるようにしましょう。
費用の把握
家族葬は一般的な会葬よりも費用が安く済みます。しかしオプションの有無によって高額になる場合もあるので、予算を葬儀社に伝えて調整を行い、かかる費用を早めに把握するようにしましょう。
家族葬は事前準備が大切
故人が亡くなってから突然家族葬を決めてしまうと、後々のトラブルの原因になる可能性があります。
できれば故人が生きているうちから家族葬について話し合い、段取りや葬儀社の選定も済ませておくと安心です。
親戚や家族、知人にも家族葬の旨を伝え、同意をとっておくとスムーズです。