家族葬でお花を贈るにはどうすればいい?供花について詳しく解説!
近年、家族や親族など、故人の近親者のみで執り行なう「家族葬」が増えています。家族葬に参列することになった場合「お花をどのように贈ればよいか」と悩む人は多いようです。その理由には、家族葬では供花が断られる傾向があることがあげられます。では「どうしてもお花を贈りたい」という場合はどのようにすればよいのでしょうか?
供花とは
「供花」は葬儀の際に供えられるお花のこと。故人への弔意を表すため、香典とともに贈られます。一般的な葬儀において、供花に細かい決まりはありません。しかし、家族葬では供花を断られるケースが多いのです。
なぜ家族葬で供花が辞退されるのか
家族葬にて供花が断られる理由は、故人の「遺族・参列者にできるだけ負担をかけたくない」という思いがあるからです。遺族は供花や香典を受け取った場合、その返礼として品物を贈る「香典返し」を行なう必要があります。その準備の時間的・金銭的負担をかけないために、家族葬では供花・香典が辞退されることが多いのです。
家族葬に供花を贈る時のマナー
家族葬に供花を贈る際に、気を付けたいマナーについて説明します。
1.遺族の意向を確認しよう
まずは、訃報や葬儀の案内状に供花・香典の辞退の旨が書かれていないかを確認します。記載がある場合は故人・遺族の意思を尊重し、供花は控えてください。それにも関わらずに供花を贈ってしまうと、遺族側が断りづらくなってしまう上、他の参列者に「私たちも贈るべきだったのかな?」という気持ちを抱かせ、混乱を招いてしまいます。
記載がない場合でも、担当葬儀会社に確認し、了承を得てから供花の準備を行なってください。なお、喪家は大変忙しい状況であるため、直接確認することは避けましょう。
2.供花を贈るタイミングを押さえよう
供花のタイミングで最適なのは「お通夜前」です。お通夜から葬儀が終了するまでの間、祭壇に供えることができるからです。お通夜前に間に合わない場合は、次のタイミングの候補として「葬儀前」があげられます。
お通夜前・葬儀前、いずれの場合でも、担当の葬儀会社に供花の受付時間を確かめるようにしてください。
3.供花の手配は確認第一!
供花の手配は担当の葬儀会社に依頼するのが無難でしょう。会場の広さや葬儀の時間を把握しているので、スムーズな手配が可能です。葬儀会場によっては指定の葬儀会社以外の供花を受け付けない場合もあります。お花を準備する前に、必ず会場に確認をしましょう。
指定の葬儀会社のみの受け付けであれば、以下の手順で注文することができます。
1.葬儀会場に日程・喪家名を伝え、担当葬儀会社と連絡先を教えてもらう。
2.担当葬儀会社と連絡をとり、日程・喪家名を伝え、供花の注文をする。
なお、清算は当日に直接払いが一般的ですが、葬儀会社によっては振込での支払いを依頼することもあります。注文者と支払い方法は明確にしておきましょう。
供花に最適なお花の選び方について
供花は基本的に、相手側の宗教に合わせたお花を選びます。キリスト教の場合、白を中心としたアレンジフラワーが最適。差し色を入れたい場合は淡い色合いのものを選ぶといいでしょう。お花の種類はカーネーションが一般的です。教会に持って行く花のように、籠に盛られたアレンジフラワーもあります。
仏教の場合も、白を基調とした花がおすすめです。こちらは菊や百合が選ばれることが多く、差し色には黄色や紫色が用いるとよいでしょう。
家族葬で贈る供花についてのまとめ
家族葬に供花を贈る方法・マナーについて解説しました。大切なのは故人と遺族の意向を尊重すること。家族葬は供花を辞退する傾向が多いので、葬儀の案内状にその旨の記載があれば、できる限り贈ることは避けましょう。
供花を贈る場合は必ず葬儀会社に確認して、遺族への負担にならないよう、直接連絡することは避けたほうがよいです。故人を慰め、弔悼の意を表す供花。マナーに気を付けながら、故人への想いを届けたいものですね。