家族葬の受付適任者とは?任されたときにとるべき行動は?
家族葬を行なう場合、受付けが必要かどうかは香典の有無と、誰を呼ぶかによって決まります。例えば、施主の兄弟や子ども達だけで葬儀を行なう場合であれば受付けは必要ありません。しかし、親族や故人の親しかった友人も呼び、香典や返礼品の受け渡しをする場合は受付けが必要となります。では、誰に受付けを頼むのか、依頼された人はどんな仕事を受け持つのかなどを紹介していきましょう。
家族葬の受付け適任者
家族葬の受付けの場合、故人から見て甥、姪、従兄弟など直系以外の親族にお願いすることが多いようです。葬儀に参列する人数によっても異なり、10人未満の場合は直系親族、10人以上の場合は直系以外の親族が担当します。受付けの担当者を決める目安として、葬儀中に祭壇の前に着席すべき血縁関係、お焼香の順番なども判断基準となります。参列者が多い場合、受付業務に集中しなければなりません。
葬儀の円滑な進行の妨げになるため、お焼香の順番が早い人は避けましょう。香典を扱う場合は、2人以上で担当すると安心できます。受付けは、遺族の代理として大切な役割を担っています。金銭の管理も任せられる信頼の厚い相手を選びましょう。
家族葬の受付け 葬儀前のチェック項目
受付けを引き受けた場合、遺族と事前に確認しておくべき項目があります。葬儀の1時間前には会場に入り打ち合わせをしましょう。
チェックする項目として、葬儀の時間の流れ・会場施設の確認・香典の扱い方・香典を受け取る場合の香典返しのタイミングなど。他に芳名録に記帳する際に必要な、筆記具(筆ペン・サインペン・ボールペン)の確認。特に、葬儀の開始時間やトイレの場所、喫煙スペースなどを、受付けでよく訊かれます。必ず確認しておきましょう。
家族葬の受付け 仕事の流れ
まずは、弔問客へ参列してくれたことへの感謝の言葉や、挨拶を相手に向けて伝えます。そして芳名録への記帳を促します。連絡先に記入漏れがないか、必ず確認しましょう。
次に香典を受け取る場合は預かり、遺族が辞退している場合は故人の遺志により辞退している旨を伝えます。香典を受け取った場合、香典袋と芳名録に同じ番号を記入。後で整理しやすくするために、番号の記入ミスに注意します。
供花、供え物を預かった場合、芳名録に記帳後、葬儀スタッフに祭壇へお供えしてもらいましょう。
香典の預かった場合、会葬御礼品を渡します。2人で分担して行なうと、弔問客の待ち時間の短縮にも繋がり、会場への流れが円滑になります。
会場施設の質問があった場合、案内時には指で指し示さずに指をそろえて手で示すことが大事です。年配の人に尋ねられた場合、ドアの手前まで付き添ってあげるような、思いやりのある対応を心がけましょう。弔問客から預かった香典は、弔問客がいなくなってから確認します。芳名録と香典袋のナンバーを確認後、会計担当者に渡しましょう。
受付けの担当者は、式の最中は持ち場を離れられません。自身の香典は受付けを開始する前か、最後に渡すのがベター。お焼香も葬儀が始まる前に、済ませることを忘れないようにしましょう。
受付けについてのまとめ
受付けを任された場合、遺族の一員として自覚を持って対応します。葬儀には故人の親戚や、知人友人などが集まります。身だしなみや言葉遣いなどたくさんの人に自分のマナーを見られ緊張しますが、事前準備をしっかりとしておくことで安心できます。
わからないことは自分勝手に判断せず、葬儀スタッフや遺族に必ず相談するようにしましょう。家族葬とはいえ宗派や各家庭によって、やり方やしきたりはさまざまです。遺族の気持ちに寄り添い、連携を取りながら受付係として、葬儀のサポートをすることが大事です。受付けは、簡単な内容の仕事ではありませんが事前の打ち合わせで問題なく対応することができます。故人を弔う気持ちを大切に、葬儀のお手伝いをしましょう。